秀歌逍遥・かんぜおん



カテゴリ:[ 短歌/川柳/俳句 ] キーワード: 短歌 俳句


1376件の内、新着の記事から50件ずつ表示します。


[1416] かんぜおん

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 7月20日(土)08時49分35秒   通報   返信・引用   編集済

  京都での悲惨


ガソリンを投げ火をつけ34人の漫画につくひとたちを一瞬にして殺しめた。この世にはきちがいがいるということである。子供にも人を見てあたらねばならないと説く。永平寺で娑婆では阿保がうようよいることを教えられた。まさにそのとうりである。坊主もこの世は難しいから仏の教えをしない。金儲けの葬式、法事しかしないのである。仏教の堕落であろうか。

                  坊主この世で葬式で金貯める   良秀

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[1414] かんぜおん

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 7月19日(金)12時26分11秒   通報   返信・引用   編集済

     川柳のこころみ


               雷さまを下にして富士となる

               花咲き花笑む朝のきみごころ

               丘越えてゆくうららかに早や夕べ

               闇せまり嬉しいこころ妻のまみ

               瀬をはやみくるりとまわる恋の波

               踏まれて咲く梅の花には無いでしょう

               岬の灯またたくころの深い視野

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[1413] かんぜおん

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 7月18日(木)09時38分40秒   通報   返信・引用   編集済

   名句いくつか


            雪山に雪の降りゐる夕かな    普羅

            秋風の吹くる方に帰るなり



            滴りのきらめき消ゆる虚空かな   富安風生

            宇陀に入るはじめの橋のねぶの花   山本洋子

            大猫のどさりと寝たる団かな    一茶

            流すべき流灯われの胸照らす   寺山修司



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[1411] かんぜおん

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 7月18日(木)00時59分32秒   通報   返信・引用

     川柳


         愛嬌   大江鬼わしの愛嬌みな好きさ

              サラリーもらい妻の愛嬌ひとしきり

         化ける   朝化ける妻の顔からしあわせに

               丹後姫となって妻化ける村芝居

         約束   約束は親がさせない愛の果て

              玉の緒の弱い結びを強くする



[1410] かんぜおん

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 7月15日(月)09時11分29秒   通報   返信・引用   編集済

   川柳

       宮津番傘川柳会    松籟集 五句


               春の夜に指ふれあいて愛(かな)しいよ

               兄(あん)ちゃんと呼ぶ恋人よ唇(くち)きれい

               断絶は北上夜曲親がする

               幾度も呼んで声なく別れ電話口

               うつくしいことふたたびなく詩(うた)となる


わたしが18歳で演劇青年、彼女が17歳の文学乙女。恋文を出し親しくなった、親が二人は若いから別れさせた。彼女は言った、うつくしきことふたたびあらず と。まさにそのとうりであった。




[1409] 川柳

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 7月15日(月)01時13分14秒   通報   返信・引用   編集済

  定例の川柳の句会に行ってくる、

なんとしてもわたしの難しい表現は受け入れられない。文語でなく口語であることである。


    やがて    やがて娵は巍々堂々と瞬がず

    ときどき   ときどき嫁に惚れて頬張られ    ときどきにきみの乳房噎せわたし呼ぶ

    半端     半端なく犬のハナ子に息子惚れ


この やがて の句わたしはいいと思うのだが落選である。今後はやさしい表現で笑いのある川柳につとめたい。痛感いたした所存である。



[1408] かんぜおん

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 7月11日(木)23時56分42秒   通報   返信・引用   編集済

     木鳥会


今年に入った句会、 実力者ぞろいで指導者がすぐれている。この会は六人。五月入会。


       浦島子この世にもどる梅雨の玉   良秀

思いもかけぬものの見方、句の充実を示し暗示を与えるもの、ただ感心するだけである。創作を意志づけるものがひしひしと伝わる。


  わたしのその他の句    潮の音草いきれする馬頭尊

               吾子覚めてさくらんばうや頬に触れ

               甘き水へ翔べるほたろと信じたる

               生きるとは笑ふこととの白南風来



[1407] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 7月 7日(日)00時08分7秒   通報   返信・引用

     歌の推敲


           空蝉は幹を抱きて梢高く鳴きゐる生命の声を聴くかや   永野葉子

           空蝉は幹をいだきて梢たかく鳴きゐつ命のこゑ聴くなるる


わたしのところへ歌集が送られてきた。ありがたい事である。作者は女医で前登志夫門下である。わたしはお礼として批評などを書く。後の歌がわたしならばこのように書くの例である。漢字・ひらがなの適用、音の調べ、詩の構成である。かようにして歌がかわってくるのである。これは自然となせるものであることを説く。



[1405] かんぜおん

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 7月 4日(木)23時56分16秒   通報   返信・引用

       二つの句


              首塚や遠雷ありて一閃す

              首塚へ雷鳴ありて一閃す


初めの句がわたしのもので後句が俳句同好会の指導者が直した句である。わたしはわたしの句でよいと思っている。わたしの同意なしで新聞紙上に出したのである。困ったことである。離れてゆくべく決意を齎す。



[1404] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 7月 4日(木)11時00分41秒   通報   返信・引用   編集済

     宿なしの吾の眼玉に落ちて来てどきりと赤い一ひらの落葉   山崎方代




[1403] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 7月 4日(木)10時51分28秒   通報   返信・引用   編集済

     わが母は襁褓とりかへられながら梟のやうに尊き目する   川野里子




[1402] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 7月 4日(木)10時42分0秒   通報   返信・引用

     水のあるほうに曲がっていきやすい秋のひかりよ野紺菊咲く   吉川宏志


この歌は若手の塔の指導者の歌である。わたしが京大会館まで行った歌会の時出された歌である。今から十年前であろうか。わたしもかって塔の会員であったのだ。作者が中心になってやっていた。その時、松村君にもあった。もすこし歌の世界が満足せずに前先生に会った、ヤママユに入ったのである。歌をみてみよう、この秋のひかりに作者の断定がある。悪くはない。



[1401] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 7月 4日(木)10時23分55秒   通報   返信・引用

     明かあかと雪隠の屋根に南瓜咲き中に子どもの唄こゑおこる   島木赤彦


素材がすばらしい。アララギの優れたころの歌人と歌である。わたしはこの最近ばかりにこの会に出席していたのであるがアララギも末期症状である。報告歌の押し付け、詩の世界のなさなどであろうか。この会は一度潰れて再生するしかないのだ。全く、若い有能な歌人が集まらないのだ。むべなるかな。



[1400] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 7月 4日(木)10時08分36秒   通報   返信・引用   編集済

     われはいま静かなる沼きさらぎの星のひかりを吉野へひきて   前 登志夫


表現に完璧が容づくられている。その師の弟子たちには優秀な歌人が多い。最近、わたしのところに贈られた歌集もそのひとりである。なのに、わたしが去るのはできもののような分子がいるからである。カーマスートラの顰蹙、歌の改懺である。あの世で前先生が泣いておられる。



[1399] たまさかの句

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 6月29日(土)14時18分43秒   通報   返信・引用   編集済

     たまさかの句


               潮の音草いきれする馬頭尊

               梅雨晴や巍々堂々と大江山

               浦島子この世にもどる梅雨の玉



               代田かく牛の背に乗る悪童かな

               乳房噎せていよよあなたの愛しけり

               野苺のあかきをふふむあしたかな



               生きるとは笑ふこととの白南風来

               吾子触れるさくらんばうなる頬の触れ

               甘き水へ翔べる蛍(ほたろ)と信じたる

               代田かく牛の背に乗る奇童かな

               わが庭の緑したたる白亜館

               母ともに自死の子ねむる墓参かな

               白南風や大口開ける椒魚(はじかみうお)







[1398] かんぜおん

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 6月27日(木)01時19分54秒   通報   返信・引用

    即吟


          亜    梅雨晴れや緑したたる白亜館

          蝕    吾子触れるさくらんぼなる朝(あした)かな

          五    五位鷺や水面をねらふ靄六月

          踪    失踪して嫁を泣かすや梅雨男

          蓄    鬼畜して金貯めたり黒南風来



[1397] かんぜおん

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 6月23日(日)10時43分20秒   通報   返信・引用   編集済

   たまさかの句


             潮音や草いきれする馬頭尊

             浦島子この世にもどりみる黄葉

             黄葉づきて巍々堂々と大江山

             母ともに自死の子ねむる墓参かな

             梅花藻に蛙ながれて桃太郎



[1393] かんぜおん

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 6月11日(火)23時48分40秒   通報   返信・引用   編集済

     川柳   7.14




          やがて    やがて娵は巍々堂々と瞬がず

                 禿頭かがやきやがて成仏する

          半端     半端ない般若の嫁の肝すわる

                 半端なく犬のハナ子に息子惚れ

          時々     時々に妻に恋して頬張られ

                 よくできた漬物は夫(つま)ときどきに



[1392] かんぜおん

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 6月 9日(日)00時12分54秒   通報   返信・引用

     川柳


          傘の中九条武子とひとつなる

          梅花藻に蛙ながれて桃太郎


 このふたつが選者がとってくれた。わたしの横の人は60年の川柳歴で90歳、若々しかった。相当に面白くなければとらないということか。



[1391] かんぜおん

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 6月 7日(金)09時49分34秒   通報   返信・引用

  漫画家のこと

朝、なつぞら、というNHKのドラマ、面白いので見ている。わたしの姉の子が漫画家である。彼の始まりは京都であった。二名の採用のデザイン関係の会社にその一人として入った。なにも美術関係は教えてもらわなかったが才能があった。鳥をデザインした大きな額をもらったがすばらしいものであった。そして漫画家になった、手塚治虫の弟子になり漫画家になったのである。手塚治虫の弟子になるなど難しいのに。今は自分の弟子を使いながらやっている。



[1390] かんぜおん

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 6月 2日(日)23時25分20秒   通報   返信・引用   編集済

     川柳


          蛙     ガラ声で上目して鳴くかわず姫

          傘     傘の中九条武子とひとつとなる

          遅れて   ぼた餅を食えば遅れておいどの狂


   題が出され川柳をつくるのである。はじめての作でどのような批評になるのか楽しみである。



[1389] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 5月29日(水)13時19分3秒   通報   返信・引用   編集済

     果菜植うは吾子そだてるおなじこと薬かけられ深きかなしみ   



[1388] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 5月28日(火)23時20分12秒   通報   返信・引用

     抱きあえば揚げひばり啼くわがうちの虚空にきみのなかの虚空に   渡辺松男


まさにたしかな思わせる詩の容が浮かぶ。抱きあう、とはこのようなものなんだと至言する。まさに詩の形成を見るのである。



[1387] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 5月28日(火)23時11分10秒   通報   返信・引用

     語りつつあしたの苑を歩み行けば林の中にきんらんの咲く   平成天皇


おおどかでたくまらず悠々たるものがある。金襴の花とはいかなる花ぞ、想像するもゆかしい。



[1386] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 5月27日(月)12時38分55秒   通報   返信・引用   編集済

     茂吉を祖とおもえばよからむアララギか令和とつづく写生歪むな   小川良秀




[1385] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 5月27日(月)12時20分52秒   通報   返信・引用

     指さきに抓みたりにし雪匂ふ一瞬にしてきらめき去りぬ   篠 弘


ひとつの写生なのだが詩になる目の存在がある。きらめき去りぬ、がいい。雪があふれる詩情を醸しだす。今後、雪を注意して見たい。



[1384] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 5月27日(月)09時42分33秒   通報   返信・引用

     目薬のしづくをふかくたたへたる近江遠江ふたつのまなこ   小池 光



彼は当世における歌のできる歌人である。あたらしい奥さんをもらわれたであろうか。わたしは女弟子のクリスチャンの紹介で再婚した。だれかいいひとがいないかなあ。



[1383] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 5月27日(月)09時16分16秒   通報   返信・引用   編集済

     夕闇にまぎれて村に近づけば盗賊のごとくわれは華やぐ   前 登志夫



この歌を見て直ぐにすばらしい詩にまみえたことを覚える。それほどにすばらしい。何を盗賊のごとくなすのであろうか、それは詩の世界、詩の豊かさの感受であろう。わたしは前先生に自分の歌15首をもっていき見てもらった、よくできた、のお言葉いただきヤママユに入会した。4ヶ月したら亡くなられた、それから十年の歳月が経った、ヤママユも変わったようだ、また遊行の心が擡げる。



[1381] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 5月22日(水)18時33分14秒   通報   返信・引用   編集済

     無名にて死なば星らにまぎれむか輝く空の生贄として   寺山修司




[1380] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 5月22日(水)18時20分20秒   通報   返信・引用

     雨降れど泰山木の花咲けば夕月夜にもなるここちする   与謝野晶子


ところかわれば大家の雨の歌である。夕月夜なる泰山木の花である。詩の発想が豊かで余情がある。やぶうち君、歌の充実を待つ、すこしながら。



[1378] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 5月19日(日)11時42分37秒   通報   返信・引用

     向かひ合ふ少年の目は遥かなる草原の禾ほどにするどし   春日井健


草原ののぎ、と読む。微妙なものを見る目がある、そは名歌をうましめる要素である。われわれは大いなる目をつくらねばならない。



[1377] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 5月19日(日)11時34分10秒   通報   返信・引用

     かぎろひの火を置き見れば紅の牡丹の花に露光あり   伊藤左千夫


くれなゐの牡丹、つゆひかりあり と読む。アララギの写生らしい歌である。報告歌でなく詩の世界が輝いている。われわれは詩人であることを忘れてはならない。詩を写生しなさい、アララギの諸君に強く言いたい。



[1376] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 5月19日(日)11時24分46秒   通報   返信・引用

     手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が   河野裕子


あなたとあなたに、はあなたのリフレインである。死を前にしてこのような切実なものになったんだろう。まさに迫るものがあり涙を誘う。あと二十年は生きて名歌を残してほしかった、惜しむべき歌人である。



[1375] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 5月19日(日)11時15分53秒   通報   返信・引用

     ゆうぐれはあなたの息が水に彫るちいさな耳がたちまちきえる   加藤治郎


軽い安っぽい歌をつくる歌人と思っていたのだがこの歌はいい歌である。印象的で詩に夢がある、また余情が波うっている。新鮮な名歌といえよう。



[1374] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 5月19日(日)11時06分27秒   通報   返信・引用

     しんしんときこえぬ耳を宙みみと名づけてひとり星のこゑきく   橋本喜典


星の声を耳でなく心で聴いているのだろう。しんみり胸の内にうったえるものがある。歌ができるとはこのような歌なのだ。病をされておられ療養中と聞いていたのだが亡くなられたと知った。合掌



[1373] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 5月19日(日)10時54分35秒   通報   返信・引用   編集済

     おもむろにまぼろしをはらふ融雪の蔵王よさみしき五月の王よ   川野里子




[1372] かんぜおん

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 5月18日(土)14時33分40秒   通報   返信・引用

     2019.6   七 句


            羽化とげてなに見る蚕やひたすらに

            籠り繭水にひらけば翅の倚る

            絲紬ぐ遠世の闇や火をもち来

            座繰り器や輪廻の糸のくるくる秋

            山鳩のくくみ啼(ね)ひびく未生かな

            たまゆらのこゑの白絲液の秋

            生れ秋絲二河白道火と水と



[1371] かんぜおん

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 5月17日(金)23時57分27秒   通報   返信・引用   編集済

     たまさかの句


             梅雨晴れの木々の緑や白亜館

             自死したる姉と母との墓の盆

             初夏の余部鉄橋走るかな

             冴えかへる鰊御殿の紫陽花かな

             たかんなの素麺ばかり食ぶるかな

             乳房噎せていよよあなたの愛しけり


             梅雨明けの沙紋の庭の芝生かな

             赤提灯江戸のなごりや夏の舟


                       梅雨霧晴れ巍々堂々の大江山

             梅花藻に蛙ながれて桃太郎

             悠久の熱沙の丘や白雲たつ


             恋敵を追ひはらふごと雷鷸

             わが庭の緑したたり死なんかな

             梅雨晴れや木々の緑の白亜館

             梅雨鳩のくくみ啼(ね)ひびく未生かな


                       白鷺城(しらさぎ)葉ざくら映ゆる笛の音

             梅花藻に蛙ながれて桃太郎





[1368] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 5月13日(月)12時12分4秒   通報   返信・引用

     散りぬべき時知りてこそ世の中の花も花なれ人も人なれ   細川ガラシア


彼女の辞世の歌、時に38歳の花が散ったのである。わたしがつくった句がある・・・



         福寿草花芽おし上げガラシャ恋ふ   良秀


幽閉の地、味土野はわたしの村から奥深い丹後半島の中央部にある、わが家の裏の道はガラシャの径として残っている。味土野は福寿草の群生地としても知られる。



[1366] かんぜおん

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 5月10日(金)15時43分37秒   通報   返信・引用   編集済

     たまさかの句


             梅雨の雨ふれふれ母の迎へかな

             苗植うる早乙女して横一列

             四葩して色の変化や満ちて咲く

             雨季晴考鈴虫寺の説法かな

             雨上がる土黒々とルツコラかな

             マスカツトの陸の宝珠やさみどりして

             梅雨晴れの木々の緑や白亜館

             すめらぎの髪にやどるや蝶ひとつ

             紫陽花の埋めつくす階和尚古る

             風車あり白紫陽花の岸辺かな

             白紫陽花露天風呂辺ににほふかな

             冴えわたる鰊御殿の紫陽花かな

             海の丘埋める紫陽花とりどりかな

             城跡のなだりひしめく紫陽花かな

             歴々の醍醐味秘めし初夏の金剛石(ダイヤ)

             ポエチツクな語り紡ぐや初夏のブローチ

             唯一無二竹の籠なる夏なるかな

             かはらないふるさとの笑み柚餅子かな

             十薬の埋め尽くしたる母の庭


             爪びける箏の音あらず黒南風かな

             癒しする湖の宮なるひひらぎ咲く

             母とあゆむひひらぎの径厭離かな



[1365] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 5月10日(金)15時04分4秒   通報   返信・引用   編集済

     箏の音を聴けるよろこびあるとして娵にしたれども爪びかず   小川良秀

     いとほしき湖の底なる龍宮へ女と離(か)れて癒しもとめぬ

     少水を拒れど褌泄れて泌む耐えからざるやこの生(よ)の老い

     鼻かめばしろき鼻毛やくぐみして長かる態(さま)を鏡に見るも



[1364] かんぜおん

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 5月 7日(火)23時37分49秒   通報   返信・引用   編集済

     たまさかの句


             初夏を走る余部鉄橋かな

             楓揺る七堂伽藍昼の月

             涅槃きて安居したるや琴の坂

             たかんなの素麺食ぶるそればかり

             東風吹きて翼ひろぐる塔なるかな


             恋敵を追ひはらふごと雷鷸



[1363] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 5月 7日(火)23時15分59秒   通報   返信・引用   編集済

     果菜など薬をかける畜生蛇あり閻魔に告げむ剔抉はかれと   小川良秀



[1362] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 4月29日(月)10時21分17秒   通報   返信・引用

     花のしたもの食うわれに野良犬よそんな切ない目付きをするな   杉崎恒夫


花のした、がよい。ありきたりの平凡な詩がある。素人の歌人にはよくわかる世界である。これ以上が歌の才能か。



[1361] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 4月29日(月)10時14分17秒   通報   返信・引用

     桜の花ちりぢりにしも わかれゆく 遠きひとり と 君も なりなむ   釈迢空


別れの歌にこのように歌わられるとすばらしい。文句もいえぬ絶賛がある。歌は詩の世界である。アララギの諸君、詩を写生しなさい。 



[1359] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 4月29日(月)09時53分18秒   通報   返信・引用

     さくら花ちりぬる風のなごりには水なき波ぞ立ちける   紀貫之


古の歌の巨人の歌である。水なき波を見たところに詩があり大きな才が光っている。歌とはこのように歌うものだと教えてくれる。



[1358] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 4月29日(月)09時45分28秒   通報   返信・引用

     父母(ちちはは)は梅をみておりわれひとり梅のむこうの空を見ている   沖ななも


梅があったら梅の美しさを見ればよい。梅のむこうの空を見ているというのだ。作者は素直になって梅を見ることができない。素直な心こそ秀歌を生む才であろう。



[1357] かんぜおん

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 4月27日(土)13時45分31秒   通報   返信・引用   編集済

     たまさかの句


             燕の子ひるがへりして親の視線

             島果ての崖踏みけりし夏の海

             さくらの唄うたふ媼の異国かな

             真幸くませひとびとのこゑ春の町

             早春のひかり寂かに君にそそぐ

             しまなみの瀬戸の海道春明ける

             鳥取の沙の道なる迷ひ東風

             苔むせる樹皮に五月のひかりかな

             天草の四郎のころも紅花かな

             棚田苗田眼下青き日本海

             白鷺城(しらさぎ)のさくらに映ゆる笛の音

             橋立の浅蜊酒蒸し鬼ころし

             春の舌唯一無二の舞台かな

             苺なるホワイトチヨコのやさしかる

             はららぐるこぶしの花の無垢なるかな

             春の茶席欣喜雀躍井戸茶碗

             新緑の笹巻く寿しや鯵旨し

             麗らかに動きして春のスカート

             もてなしの春のこころや世を渡る

             令和して黎明の梅真白かり


             たかんなのキンピラ旨し母の味




[1356] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 4月27日(土)13時02分21秒   通報   返信・引用

     うつろより降り来る青き阿片光百合のにほひは波だちにつつ   宮沢賢治



うつろより降り来る青き阿片光とは異質な感覚を覚える、賢治らしい。そしてそが百合のにほひと言うのだ。そもそもにわたしは阿片を知らない。いつか阿片に遭うときがあるかもしれぬ。



[1355] 秀歌逍遥

投稿者: 小川良秀 投稿日:2019年 4月27日(土)12時50分15秒   通報   返信・引用

     こぼれたるミルクをしんとぬぐふとき天上天下花野なるべし   水原紫苑


彼女特有の感覚世界であろう。白のミルクぬぐうとき、天上天下花野とはひとりよがり的世界である。このひとりよがりが彼女の歌の世界である。


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