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『兼好法師』の衝撃から三ヵ月

 投稿者:鈴木小太郎  投稿日:2018年 2月25日(日)10時00分1秒
  通報 編集済
  小川剛生氏の『兼好法師─徒然草に記されなかった真実』(中公新書、2017年11月)が刊行されて三ヵ月が経ち、書評等もある程度出尽くした感じがします。
ネットでは、ツイッター界の怪人で、まだ若い人らしいキリュー氏の、

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小川剛生『兼好法師―徒然草に記されなかった真実―』(中公新書)読了。みなさんのおっしゃる通り、今年一番の本。「吉田兼好」の出自の通説を根本的に覆し、兼好を軸とした14世紀京都のソシアビリテを芋づる式に白日にさらす、「池の水ぜんぶ抜く」的な名著。ヤバいです。
前著『足利義満』でもそうだったが、とにかく使う史料のジャンルの幅が尋常でないし、読みの次元が違う。空手家が柔道の大会で優勝するようなもの。系図、和歌、勅撰集の作者表記、紙背文書、古記録……中世史料を取り扱える限界を、小川剛生ひとりで押し上げているかのようだ。
特に兼好が被官として仕えたとする金沢貞顕と六波羅探題周辺の人脈掘り起しは圧巻で、手法、素材ともに、人脈の次元での公武関係論として示唆されるところ非常に大きかったです。

https://twitter.com/quiriu_pino/status/934778492696145920

という評価が非常に早い段階で出て、新聞では、

・読売新聞(朝刊)2017年12月10日/清水克行(明治大学教授)
http://www.yomiuri.co.jp/life/book/review/20171211-OYT8T50031.html

・日本経済新聞(朝刊)2017年12月16日/五味文彦(歴史学者)
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO24689030V11C17A2MY6000/

・産経新聞2018年1月14日/松岡心平(東京大学教授)
http://www.sankei.com/life/news/180114/lif1801140034-n1.html

の諸氏が高い評価を与えられていますね。
清水克行・五味文彦氏の見解には賛同できますが、松岡心平氏は、

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 使者として登場する若者、兼好は「遁世(とんせい)」によってさらに自由の身となり、抜群の記憶力と博識を生かし、文学的才能と実務能力の両方を生かし、京都を舞台として、階層間や多元的権力間をつないで動乱の世を生き抜いた。
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などと言われていて、東京大学教授にしては万事に軽薄な松岡氏の美辞麗句には若干の疑問があります。

スカイブリッジな人
http://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/dd4cc5797cba8255f937aba9a9527589

本郷恵子氏も『文藝春秋』2018年3月号で、

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 国文学者の著者は当時の政権や社会の構造を適切に踏まえたうえで、兼好が登場する史料を探索し、丁寧に読み解いていく。歴史的背景を歴史学者以上にわかっているどころか、歴史学者が知らなかったことまで明らかにしてしまうのが著者のすごいところで、兼好の生きた姿が鮮やかに立ち上がってくる。

http://bunshun.jp/articles/-/6135

と激賞されており、本郷恵子氏にここまで絶賛される国文学者は小川剛生氏の他にはいないでしょうね。
ただまあ、歴史研究者であれば吉田兼倶が変なことばかりやっている怪しい人物であることはみんな知っていた訳で、『兼好法師』の衝撃から三ヵ月も経つと、前科十犯の詐欺師・吉田兼倶が前科十一犯だと分かっただけ、というような感じがしないでもありません。

吉田兼倶(1435-1511)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E7%94%B0%E5%85%BC%E5%80%B6
 
 
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