|
|
調べてみたところ、Isaac Deutscherの『Stalin: a Political Biography』の初版が出たのは1949年で、高橋昌明氏の記すところと12年のズレがありますね。
普通なら単なる勘違いですむでしょうが、この本の場合、若干特殊な事情があります。
というのは、ドイッチャーがこの本を出したのはスターリンが最高度に神格化されていた時代で、もちろん1953年のスターリン死去、1956年のフルシチョフによるスターリン批判の前の時期です。
そういう時期にドイッチャーがスターリンに関する事実を詳細に明らかにし、かつ冷静に分析したこの本を出したので、一方で大変な反響を呼び、他方で特定の政治的立場に立つ人からはもちろん、ソ連にシンパシーを感じていたマスコミ・世論一般からも大変な反発を買った訳です。
そして、スターリン批判を経て、この本の価値が真に理解されるようになった、という事情があります。
ドイッチャーを尊敬しているはずの高橋昌明氏は、「原著初版の出版は一九六一年」と記すことによって、ドイッチャーに関する基礎的知識を持たないことを明らかにしているんですね。
参考までにウィキペディアの記述を引用しておきます。
ただ、ドイッチャーは評価が難しいところもあるので、これもあくまでひとつの見方ですね。
Deutscher published his first major work, Stalin, A Political Biography in 1949. This controversial work is more polemical than academic. Deutscher was still a committed Trotskyist, but in the book Deutscher gave Stalin what he saw as his due for building a form of socialism in the Soviet Union, even if it was, in Deutscher's view, a perversion of the vision of Marx, Lenin and Trotsky.The Stalin biography made Deutscher a leading authority on Soviet affairs and the Russian Revolution.
http://en.wikipedia.org/wiki/Isaac_Deutscher
|
|