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ブラームスの股引

 投稿者:筆綾丸  投稿日:2009年 6月20日(土)20時15分48秒
  通報 編集済
  小太郎さん
『聖遺物崇敬の心性史』、面白く読了し、『増鏡』の西園寺公相の頭蓋骨の話を思い出し
ました。

「御わざの夜、御棺に入れ給へる御かしらを、人の盗み取りけるぞ珍らかなる。御顔の
下短かにて、中半ほどに御目のおはしましければ、外法とかやまつるに、かかる生首
(なまかうべ)のいることにて、なにがしの聖とかや、東山のほとりなりける人、取り
てけるとて、後に沙汰がましく聞えき」(山のもみぢ葉)

公相の首は、おそらく鋭利な刃物で截断されたはずだから、よく読んでみると、かなり
凄い話ですね。生首が必要だとあるので、十枡秋茄子のように煮沸はされなかったの
でしょうけれども。

「死者との会食 refrigerium」(31頁)とありますが、このラテン語は冷蔵庫という
単語の語源でしょうか。

http://www.sacred-destinations.com/italy/milan-sant-ambrogio-photos/index.htm
http://www.sacred-destinations.com/italy/milan-sant-ambrogio-photos/slides/xti_8121.htm
ミラノのサンタンブロージョ教会の聖人の遺体(41頁)を、数年前、この目で見たとき、
なんでこんなモノがここにあるのだろう、と思いましたが、理由がわかりました。

デューラー『二皇帝像』の説明で(156頁)、無教養な美術史家をさりげなく批判して
いるところが、いいですね。
ミュンヘンのアルテピナコテクにあるデューラーの名高い自画像は(208頁)、ぜひ見たい
ものだ、と思っています。
本文の最後のページに、ブラームスの股引の写真がありますが(212頁)、ここに、著者の
並々ならぬエスプリを感じました。
 
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