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『桜の園 : 附・叔父ワーニア』(瀬沼夏葉訳、新潮社、大正2)の復刻版を見たら、「甚麼」にはしっかりフリガナが振ってありましたね。
さて、この本の冒頭には次の一文があります。
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序にかへて
チエホフの友人、シチエグロフ・レオンチエフは、千八百八十九年から、千八百九十年までの間、即ちチエホフが樺太へ旅行した前後の書簡や端書を、彼は宝物のやうに大切にして、これを皆製本して蔵つて置いた。今此処に掲ぐる書簡は其の一つで、チエホフの道徳思想の自白や、又此の手紙によつて、如何に彼の高い人格と、純潔な、正直な、打明な、親切な人間なるかを明かに知ることが出来ると思ふ。
で、私はこの書簡を序にかへることにした。
千九百十三年四月十日
中野にて 訳 者 し る す
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そしてこの後に、「三月廿二日 愛するジヤン君、御機嫌よう。長いお手紙と、御親切な御注意とを誠に有難う。君の軍事物語は拝読するのを楽んでゐます。これはパスハ号に掲載されるのですか?」で始まり、「愛すべき髭の二等大尉殿 貴下」で終わる7ページ分の手紙がついています。
こういう序文?も、ちょっと珍しい感じがします。
それと、この本の巻末に、「オフサ」と「利勝の死」という二冊の新刊書の広告が出ていたので、何だこれは、と思ってよく見たら、「ドオデエ作 武林無想庵氏訳 サフオ」と「ダンヌンツイオ作 生田長江氏訳 死の勝利」でした。
ま、どうでもいいことですが。
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